<ガレージの不動産登記>
平成17年10月、問題が発生しました!
住宅ローンの借り換えを銀行にお願いしたところ審査が通らないと連絡がきました。
なんでー
ガレージが登記されていないので審査が通らないそうです。
住宅ローンの借り換えには、敷地内のすべての建物が自分の名前で登記されていないとダメだそうです。
要するに、自分の敷地内に他の人の建物が登記されているとトラブルが起きるという理由だそうです。
どうしよう!
なんたって、自分で建てたし、確認申請なんてものはお金がかかるのでやってません。
ましてや、固定資産税も払っていません。
そこで、法務局に相談にいきました。
そこでまず言われたことは、登記できる建物かどうか?を問題視されました。
法務局の方は親切に分厚い資料の中から建物の表示の登記という項目をコピーしてくれました。
抜粋して簡単に記述しておきます。
<建物としての用件>
1.登記することのできる建物はどのようなものか
| @屋根及び周壁又はこれに類するものを有すること | ||
| A土地の定着物であること | ||
| Bその目的とする用途に供し得る状態にあること等が求められている |
『定着性』、『外気分断性』、『用途性』の三つの要件を満たしている必要があるそうです。
簡単に言うと基礎をしっかりと打ってあり、壁がしっかりしていて、外部から遮断された空間があれば
良いと解釈しました。
普通のガレージならこの要件は満たされたいると思います。
<登記はどうやるか?>
本題に入ります。車庫の登記は附属建物新築登記というそうです。
問題は費用です!
銀行から登記には10万円かかると言われました。しかし、ウソでした。
自分でやればタダで済むのです。
必要な書類は以下のものです。
@登記申請書(フォーマットがだいだい決まっていて私はエクセルで作りました。)
A建物図面(CADを駆使して自分で書きました。)建物図面PDF
B各階平面図(これもCADで書きました。というか四角を書くだけだから簡単です。)
C所有権証明書(こいつのおかげで大変でした。)
この4点があれば良いのです。費用はかかりません。
この所有権証明書が私にはありませんでした。
(所有権証明書とは?)
簡単に書きますね!本当は難しくかいてあります。
建物の所有権証明書の添付基準
(1)確認通知書および検査済証
だいたい、DIYでガレージを建てる人に確認申請とかいう言葉は存在しないでしょう!
だから@の書類は用意できません。
(2) 1のいずれか一方の書面のない場合(紛失又は提出できない場合)
| @建築主事の相当証明書(確認通知書) | ||
| A建築主事の相当証明書(検査済証) | ||
| B工事完了引渡し証明書 | ||
| C敷地所有者証明書(本人ではダメだそうです。) | ||
| D固定資産課税台帳登録事項証明書 | ||
| E建築工事請負契約書および工事代金領収書 |
(3)1の書面がない場合
| @敷地所有者の証明書(借地の場合に限る) | ||
| A固定資産税の納付証明書 | ||
| B固定資産課税台帳登録事項証明書 | ||
| C工事代金領収書 |
上記の(2)、(3)の書類もDIYの人には用意出来ません。
そこで、困った困った
法務局ではお手上げとなり市役所に向かいました。(3)B固定資産課税台帳登録事項証明書を発行してもらうのが
一番良いそうです。
市役所に行くと、あああそこの家ですね。。まだ壁が埋まっていないので課税の対象から外していました。
と担当職員に言われました。やっぱりしっかりチェックされているようです。
但し、1月現在に建っている建物に課税するので課税通知は来年春先の4月以降になるとの返事です。
それまで、銀行融資も実行出来ません(悲しい)
またまた、法務局に行きました。なんとかしてくれーーー
そこで、(3)Cの工事代金領収書に近いものが用意出来ると提案しました。
それは、ガレージのシャッターの領収書、サイディングの請求書、カインズホームで2×4材を
買った一部の領収書類です。また、ガレージライフに掲載された本のコピーも付けて
自分で作ったという証拠を提出して、上申書なる書類を製作しました。
|
内容は、 平成17年10月10日に自宅車庫が完成致しました。そこで附属建物の新築登記を行いたいのですが、申請者 吉川 正敏が日曜大工で建築いたしましたので建物の所有権証明書の添付基準に該当する書類が用意出来ません。 今年中に銀行の住宅ローン借り換えを行いたいのですが敷地内の建物すべてが登記していないと審査が通りません。 つきましては、次の書類を提出いたします。 車庫を建築している最中に"ガレージライフ"という雑誌の取材を受けました。 その雑誌のコピーと、建築時に購入した部材の"車庫建築部材購入内訳"、一部の領収書を証拠書類として添付いたします。附属建物新築の登記が行えるようにご願い申し上げます。 添付書類 @ 建築中に取材を受けたガレージライフ雑誌のコピー A 車庫建築部材購入内訳 B 建築部材の一部領収書類コピー |
こんな感じで書類を作って提出しました。
あとは上申書に実印を押して印鑑証明を添付しました。
ここで、250円の費用が発生しました。
あとは提出して10日待つこと
念願の登記が成功しました。
苦労した点は、図面です。
<建物の図面及び平面図の作成方法>法務局から頂いた資料の抜粋です。
1.用紙は日本工業規格B列4番の大きさで紙質が強じんであることを要する。
(B4のコピー紙上質紙でも大丈夫でした。ほんとうは、トレーシングペーパーみたいな専用の紙があるようです。)
2.図面の作成は、土地の所在地及び地積の測量図を作成する場合の規定に準じて鮮明に作成しなければならない。
(0.2ミリメートル以下の細線)
3.建物の図面及び各階の平面図は、1個の建物ごとに作成しなければならない。
(附属建物があるときは、主たる建物と附属建物を併せて1個の建物とする)
4.建物の図面と各階の平面図は、書式のように一葉で作成しなければならない
ただし、これによるところを該当としない場合には、各別に一葉ごとに作成するものとする。
5.建物の図面は原則として500分の1の縮尺によって作製し、主たる建物又は附属建物の別、附属建物の符号
、方位、敷地の境界、その地番および隣地の地番を記載して建物の位置及び形状を明確にしなければならない。
この場合、建物の位置を示すには書式のような隣地または道路等との距離も記載する。
6.各階の平面図は、原則として250分の1の縮尺によって作製し、各階の形状を図示して建物の周囲の長さを
記載するほか、主たる建物または附属建物の別及び附属建物の符号ならびに床面積及び求積の方法を記載したもので
なければならない。床面積は、壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積により、平方メートルを単位と
して定め、1平方メートルの100分の1未満の端数は切り捨てる。
7.図面の作成の年月日を記載し、申請人および作成者が署名捺印する。
図面はこんなに面倒くさいです。でも実際に書いてみると意外と簡単です。
私が書いた図面です。CADソフトを使って書きました。私は、フォトロン社製の頭脳RAPIDを愛用しています。
そして、登記が終了して登記簿に車庫が附属建物として記載されました。
登記簿ってこんな感じです。 → 登記簿PDF
<感想>
何しろ苦労した点は図面です。土地の平面図と建物の平面図は縮尺が違うんです!
結局、法務局に6〜7回は行ったと思います。仕事柄、法務局はすぐに寄れる場所にあったので
助かりました。また、費用はかからないというのにも驚きでした。
ただ、今年から課税されて税金が増えます。これが問題です!